糖尿病と歯周病
2025年03月6日
こんにちは。
東船橋スマイルデンタルクリニック歯科医師武元です。
3月になりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
今回は「糖尿病と歯周病の関連性」について話をしたいと思います。
~定義~
【糖尿病】=インスリンの作用不足によって慢性高血糖をきたし、長期化することで特有の合併症を生じるとともに、動脈硬化をも進行させる病気(日本糖尿病学会)
【歯周病】=細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患で、歯の周りの歯ぐき(歯肉)や、歯を支える骨などが溶けてしまう病気(日本臨床歯周病学会)
では一体、この2つのどこに関連があるのでしょうか。
一般的に下記のサイクルをたどります。
①慢性高血糖状態は、体内の血管を傷つけてしまい血流を悪化させることになる
②結果的に歯周組織にも血管が存在するので、歯周病リスクが上昇する
➂糖尿病患者の体内では防御機能が低下しているため、口腔内細菌が容易に繁殖しやすい
④歯周病による慢性炎症は、全身に炎症性物質を放出する
⑤炎症性物質はインスリン抵抗性を増加させ、血糖値のコントロールをさらに難しくさせる
また日本歯科医師会のHpによると、
「歯周治療で改善する糖尿病の検査値(ヘモグロビンA1c)の改善度は平均0.4%くらいと言われている。これは、糖尿病のお薬1剤分に匹敵するという人もいる。したがって、重度の歯周病を併発した糖尿病患者さんは、糖尿病そのものの管理の一環として歯周病を治療するとともに再発予防に努めることが大事です。」 との記載があります。
歯周病が重度になってしまうと、抜歯になる可能性が高まります。1本でも多くの歯を残して、健康な食事や生活を送れるといいですよね。
食事摂取などでお困りのことがありましたら、当院には管理栄養士がおります!
また定期的な歯周病のメンテナンス希望の方も受け付けております!
些細なことでも構いませんので、是非御相談下さい。
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